「忘れるものなんて本当に必要なものでない事が多いって」天馬
いとも簡単に出国検査を終えて外を見ると夕日が沈んでいた
空港までは1時間あったので、、、そしてまだ緊張もしていたので
1ヶ月東南アジア5カ国を一緒に旅をした相棒の天馬にラインをした
僕「パンツ、薬忘れた」
「忘れるものなんて本当に必要なものでない事が多いって」天馬
確かにな、パスポート、ギター、ムヒがあれば十分じゃないか。そう納得した
チケットに記載された18番ゲートでリュックサックを降ろし、イスに深く腰をかけ外を見ていた。
どこか夜のフライトというのは奇妙である、どこか
30分前になっても出発ゲート18には人が来なかった、なかなか皆時間に疎いらしい、それか僕が早く来すぎたのか
お客様のお呼びだしを申し上げます。成田からタンソンニャット空港行き、AIR ベトナムの 様
ゲートまでお越しください
あれ??俺の名前じゃないか
僕は迅速でエスカレーターを走り、出発ゲートに着いた
遅れてすみません(汗)と一言言い、速足で機内に乗り込んだ。
席は残念なことに通路側でトイレからも遠かった(外を見てsome nightsを聞こうと思っていたのにさ…)
席を見つけると隣は30代くらいの優しそうな若い夫婦だった。真ん中にベトナムの旅行雑誌を持って眼鏡をかけた奥さん、右には雑誌を一緒に読んでいるお父さんが座っていた。彼が荷物を上の棚に入れようとしていた時に僕は一緒に手伝った。
エンジンがかかり少しづつゴオオオオォオォォォォオという音と下から押し上げられる振動とともに飛行機は長い距離を迂回し始め離陸した。(離陸と着陸がいつも恐い)
僕は下を向きどうかうまく飛びますようにと離陸の神様にそう願った。
「大丈夫、もう空の上だよ。」真ん中に座っていた奥さんは言った
「はぁ、もう飛びましたか?この瞬間だけはいつも慣れないんですよね(笑)」と僕は返した。
「学生さんですか?」そう右に座っていた男は言った。
「はい、大学三年生の20歳です。」
「若いなぁ 」といい
サイゴンが一番好きなんですよね、と僕は自分が思い浮かぶサイゴンの場所と食べ物
、スリなど旅で気をつけた良いことを語った。
二人はシンガポールに行ったことがあったのでシンガポールのオススメの
就活の時期に当たるだろう春休みに旅に行きたい、気になっている人がいることなどを相談させてもらった。
サイゴンのタンソンニャット空港に着いたのはベトナム時間で夜の1時
これから自分たちでホテルに向かうんですか?
いやなんかホテルの人が迎えに来てくれるらしいんだよね
それはいいですね
それを聞いて安心したとともに自分は明日の12時のフライトまで待たなければならない事を思い出した。